運命は変えられない。 ページ7
HS「当日、僕、撃たれる瞬間見たいし、一緒に行っていい?ショックで、オロオロしてる振りする。」
作り笑い天使なんだけど、言ってること怖い。
NJ「ソウ、、止めた方が良い、、きっと、お前のわくわく感が画面に映る気がする、、」
HS[え〜そうかな、、」
JI「絶対、オロオロしながら、目、キラキラさせるに決まってる。ドSの変態、、ぐっ」
言い終わる前に、HSに首を絞められ、秘書の人たちが必死で止めている。
息の根が止まりそうな蒼白のJI氏を見て、HS氏の目がキラキラしてる、、
やっぱ、行かない方がいい、、
NG「じゃあ、病院の手配は任せてね。AS氏を大きな遠い病院にドクターヘリで届けてあげる。まあ、着く前にあの世に到着しちゃうだろうけど、、ヒャッヒャッヒャッ、、」
それのどこに笑うとこが、、
TH「怖いね〜みんな、、そう思わない?僕には付いていけない、、」
ぶりっこしてるけど、何も心に響いてこない。
NJ「まあ、というわけで、選挙は途中で全員、東京に帰って、街頭演説中止だ。ソウもこれで同情が集まって、当選すると思うぞ。インタビュアーをNHKから、行かせるから、思いっきり、悲しんであげればいいさ。」
HS「そうね。あんなに頑張って、応援演説してくれたし、盛大に送って差し上げます。」
少しだけ、愁いを帯びた横顔。
そう言ったが早いか、会は解散となった。
満点の星空の中、帰りの車を運転しながら、TH氏が僕に言う。
「どう、政治の世界が怖くなった?」
怖かろうと、どうだろうと、生きたければ、僕はこの道を歩むしかない。
「いえ、これぐらいの事は覚悟してました。」
知ってはいた。
現実に見たのが始めてだっただけだ。
僕のおじい様は在日系の議員が、うちの党の闇を暴こうとした時、前の日に口を塞いだ張本人だ。
その議員は次の日には自死として、異例の速さで処理された。
不自然に釣り下がった彼に疑問を差し挟む勇気のあるものは居なかったと言う。
その奥様がその後を継ごうとしたが、僕の父が
「命が惜しいなら、おやめなさい」
と、諫めたのだ。
うちは代々、そういう家系だ。
他の道はない。
計画は見事に実行され、それを悼むように連日、雨が降り続いた。
完
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←計画は蜜の味、、
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作者名:sumiko | 作成日時:2022年7月12日 17時