5,始業式 ページ7
「…ってあ！Aさん！移動しなきゃ！」
時計を見るとアレから5分が過ぎていた。
5分前に向かわないと間に合わないの？
『行きましょうか？』
「歩いてちゃダメだよ！走ろ。」
そう言って真冬さんは私の手を取って走り出した。そんなになの…？
飛んで行きたいなぁ。
………体育館。
「間に合ったぁ…。」
席はきっと生徒分用意されているのだろう。
ほとんどの人が着席しているが、その数は果てしない。
コレで2､3年しかいないのね。数バグってますわ。
「名簿順だから…Aさんの方が前の方の…あの空いてる席だね。」
『丁寧にありがとう』
数秒後、アナウンスが聞こえて来た。ホントにギリギリだったのね。
［これから始業式を始めます。
みなさん、ご起立ください］
起立、開式の挨拶、着席、校長先生からのお言葉。
全てが初めての事。
そして、
［最後に生徒会についての紹介を行います］
その時、周りがざわつき始めた。
さっきまで瞼を重たそうにしてた生徒も、隠れてスマホを覗いていた生徒だって、顔を軽快に上げた。
私の目に映る誰もが女子生徒で。
生徒会？…何かしら…全員男子ね。それに美形ばかり。
壇上でマイクを手にしたのは、同じ、赤い目の…
「生徒会役員を代表して私が挨拶をする。
皆さん、まず一つ。進級おめでとう。
そして次、今年も新役員を二名紹介する。
登壇しろ」
壇上に新しく二名の生徒が上がって来た。なんか言っているようだけど…
『…っるさ、なんなの』
耳を塞ぎたくなるほどの喧騒が体育館、いや、学校の敷地内に響き渡る。
思わず耳を塞いだ。そのせいで何も聞こえなかった。
「…」
『…っ！』
まずい…誰かと目が合った…アレ誰よ…？新役員……？
「まぁまぁ、そんくらいにしないか。
…あと話すことは……なんかあった気がするが、…」
「…忘れたからええわ。以上！」
…ん、？終わっ、た？
挨拶ってこんなにアッサリしてるものなの？
そう思っていると、小さな女性の声でこう聞こえてきた。
「やっぱグルッペンさんのあーゆー抜けてるとこいいよね〜！」
「うんうん！変人って生徒会内で言われる事は多いらしいけど、それがまた良いんだよね！」
変人…グルッペン……きっとあの生徒会長の事よね。
私はお父様に言われた許嫁の特徴を思い出した。
・容姿が良い
・頭が可笑しい
・頭がおかしい。
も、もしかして…
『アレ、なの？』
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さめろあ(プロフ) - 壊さん» そうなんですね…！同士いて心強いです！！頑張りましょう！ (4月4日 23時) (
レス) id: 6e9d1eeae9 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - 俺も友達とか一切居らんとこに行く事なったから一緒ですね。お互い頑張りましょ (4月4日 21時) (レス) @page21 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
さめろあ(プロフ) - りっかさん» ありがとうございます〜！これからも頑張ります！！ (3月17日 15時) (レス) id: 6e9d1eeae9 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - え、好きぃ お話更新頑張ってください！めちゃめちゃおもろいです！主様の無理のないように頑張ってください〜！ (3月17日 10時) (レス) @page16 id: a3e02422b8 (このIDを非表示/違反報告)
さめろあ(プロフ) - 〜さん» ほわああぁ！！ありがとうございますｯ！！励みになります！！ (3月10日 23時) (レス) id: 6e9d1eeae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さめろあ | 作成日時：2024年2月23日 0時
